お風呂の椅子に付着する白い汚れや茶色汚れ…。ぜんぜん落ちないんですよね!裏には黒カビのような汚れやピンクぬめりも付いていて、こするのもイヤになるくらいです。
今回は、汚れの種類別のお風呂の椅子掃除や頑固な汚れの落とし方をご紹介します!
お風呂の椅子掃除は、重曹やオキシクリーンなどのアルカリ性洗剤、クエン酸やサンポールなどの酸性洗剤を汚れにあわせて使い分けるのがポイントですよ!
お風呂の椅子に付着する汚れの原因
お風呂の椅子には、さまざまな汚れが合わさって付着しています。
- 皮脂汚れ…酸性の汚れ
- 石けんカス…アルカリ性の汚れ
- 水垢…アルカリ性の汚れ
皮脂汚れはベタベタするので大変不快な汚れです。皮脂汚れは、ピンクぬめりや黒カビの原因になります。
石けんカスや水垢は、水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムと結合して、金属石けんという固い汚れになってしまいます。これがこすってもなかなか落ちない原因なんですよね!
皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性洗剤を。石けんカスや水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使って落としていきましょう!
お風呂の椅子の掃除方法|皮脂汚れ
皮脂汚れは、ねずみ色がかった汚れで触るとベタベタしています。市販のアルカリ性洗剤、重曹やオキシクリーン、セスキ炭酸ソーダなどを使って落としていきましょう!
汚れの程度が軽い場合は、重曹に同量程度のお湯を加えてペーストを作り、ゴム手袋を着用してこすり洗いしてみましょう。
触れたくない場合は、これからご紹介するつけ置き洗いがおすすめです!
1.浴槽にお湯を溜める
重曹やセスキ炭酸ソーダの場合、pH8~9と弱アルカリ性なのですが、お湯を使うと強アルカリにすることができます。
浴槽に40~50℃のお湯を溜めましょう。残り湯でもOKです。
2.重曹を溶かす
重曹を浴槽内にカップ1杯ほど入れて溶かしましょう。
セスキ炭酸ソーダを使う場合も同量です。オキシクリーンの場合は、付属のスプーンで10~15杯ほど入れて溶かしてください。
3.つけ置きする
お風呂の椅子を浴槽に入れたら6時間放置しましょう。6時間経ったら浴槽のお湯を捨て、お風呂の椅子とともにしっかりとシャワーで洗い流しましょう。
お風呂の椅子の掃除方法|石けんカス・水垢
お風呂の椅子に付いている白い汚れや茶色汚れは、石けんカスや水垢です。
クエン酸やサンポールなど酸性洗剤を使って落としましょう。軽い汚れであれば、クエン酸水をスプレーしスポンジでこするだけで落ちます。
クエン酸水は、100均にも売っていますが自分で作る場合は、水100mlに小さじ2杯のクエン酸を混ぜて作ってください。
頑固な金属石けんの汚れは、以下のつけ置き洗いで落としていきましょう!
1.たわしで汚れを軽くこする
100均でも入手できる金属たわしや焦げとりスポンジで、石けんカスや水垢の部分を力を入れずにやさしくこすりましょう。
こすって汚れに傷を付けることで、クエン酸やサンポールなどの洗剤が汚れに浸透して落ちやすくなります。
椅子に傷が入ると、そこへ汚れが入り込みやすくなり、余計に落ちにくくなるので、椅子を傷つけないように注意してください。
2.酸性洗剤を塗布し、パックする
ゴム手袋を着用し、クエン酸水をお風呂の椅子に塗り、キッチンペーパーで30分~1時間パックします。乾かないように、さらに上からラップで覆いましょう。
サンポールを使う場合、お風呂の椅子にスポンジで塗布して1分ほどで石けんカスや水垢が溶けてきます。
サンポールは強アルカリ性。椅子や浴室の素材が傷まないよう素早く落として長時間放置しないようにしましょう!
3.スポンジでこすり洗いする
クエン酸水をスプレーして30分~1時間ほど放置したら、スポンジで汚れをこすり落としましょう。
クエン酸の場合もサンポールを使った場合も、汚れが落ちたらシャワーで念入りにお風呂の椅子や浴室を洗い流してください。
お風呂の椅子の掃除方法|ピンクぬめり
ピンクぬめりの正体は、ロドトルラという酵母菌。皮脂や石鹸カスをエサに、水分が多いところで繁殖します。
このピンクぬめりがあるということは、黒カビが発生しやすくなっているというサイン。早急に除去しましょう。
ピンクぬめりは、スポンジでこするだけでも落ちますが、目には見えない酵母菌が残っていることがあるので、気になる方はアルコール除菌スプレーを塗布して除菌しましょう。
お風呂の椅子の掃除方法|黒カビ
お風呂の椅子の特に裏側や脚部分に黒カビが発生しやすくなります。
お風呂の椅子に傷がなければ、黒カビの根が深く入り込むことはないのでスポンジでこするだけで落ちます。
しかし、カビ菌が残る場合もありますし、触りたくないほど黒カビまみれだという場合は、塩素系漂白剤での掃除がおすすめです。
1.換気を行う
塩素系漂白剤を使用するときは、必ず換気を行いながら掃除しましょう。
また、酸性洗剤との同時使用で有毒ガスが発生して大変危険なので、掃除当日、先に酸性洗剤を使って掃除した場合は念のため、塩素系漂白剤を使うのは別日にしましょう。
2.黒カビに洗剤をスプレーする
ゴム手袋を着用し、お風呂の椅子の水気をタオルや雑巾などで拭き取ってください。
黒カビにカビキラーやハイターなどの塩素系漂白剤をスプレーし、15分待ちましょう。パッキン部分や液だれしてしまう部分は、ジェルタイプの洗剤がおすすめです。
3.シャワーで洗い流す
15分放置したら、シャワーでしっかりと洗い流しましょう。
お風呂の椅子の汚れ防止対策
お風呂の椅子に頑固な汚れが付きにくくなるように、日頃からちょっとしたひと手間を加えて予防していきましょう!
使用後はシャワーで流す
お風呂から上がる前に、シャワーで浴室全体をきれいに洗い流しましょう。ピンクぬめりの正体であるロドトルラは、50℃程度の温度で死滅します。
熱いのでヤケドに注意しながらお風呂の椅子の脚、浴室の隅の方、パッキン部分、床全体を1か所5秒以上かけて除菌してください。
お風呂の椅子の場合、シャワーだけでは汚れが落ちないことがあるので、シャワーで洗い流しながら軽くスポンジで全体をこすっておくと汚れが付きにくくなりますよ!
床に直置きしないで乾燥させる
お風呂の椅子を床に直置きすると、ピンクぬめりが発生しやすくなります。
前述のように、ピンクぬめりを放置すると黒カビがすぐに発生してしまうので、まずはピンクぬめりを発生させないことが重要です。
ピンクぬめりは、皮脂や石鹸カス、水分があるところで繁殖するため、お風呂の椅子は床に直置きせず、吊して乾燥させるようにしましょう。
吊せない場合は、使用後にシャワーとスポンジで洗い流したあと、タオルで水気を拭き取っておくのも効果的です。
まとめ
お風呂の椅子の汚れは、放置すればするほど固まって落ちにくくなります。
今回、簡単に汚れを落とせる掃除方法をご紹介しましたが、サンポールや塩素系漂白剤は強い洗剤で、扱いに注意が必要なため、汚れを予防していくことが重要です。
お風呂から上がる前にシャワーで洗い流す、お風呂の椅子はしっかり乾燥させるというちょっとしたひと手間で、お風呂の椅子の汚れは予防することができます。
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